ダウェイは周辺にビーチがあることでも観光スポットとして人気があります。今回はダウェイに1週間滞在し、ビーチハンティングに出かけることにしました。
ダウェイからアクセスできる無人ビーチ、ダウェイ市内の観光スポットも合わせて紹介します。
ダウェイでレンタルバイク
ビーチハンティングには、バイクレンタルが便利です。レンタルバイクは街のいたるところにあります。
私たちが利用したのは、フォーカス(Focus)というところで、1日レンタルで9,000Kyat、半日(8時から14時まで)だと8,000Kyatです。
免許証の提示は求められませんでした。レンタルできるのは、基本的に125cc二輪です。運転したことがない人には、簡単に操作方法の説明があります。
オートマとマニュアルがあり、マニュアルの方が安くレンタルできます。私たちはオートマを選びました。
ここで、ビーチへの行き方や見どころを説明してもらえます。地図ももらいました。
ヘルメットも貸してもらえ、おまけでマスクもくれます。
レンタルバイクについて
ミャンマーで出回っているバイクは、タイ製のものや中国製のものが多いようです。旅の途中で知り合ったミャンマー人によると、タイ製のホンダで約US600ドルで買えるとか。
レンタルバイクの1日の使用料は9,000Kyatですので、約6.66ドル。つまり、90日でペイできるという計算になりますね。もちろん、その他維持費はかかりますが。
ペトロ(燃料)について
ダウェイからマウマガンやラウンロン向かう橋の手前に、少し大きな給油所があります。
ガソリンは、1リットル855Kyatでした。1リットルで最低20kmは走行できるという話です。
マウマガンビーチ(Maungmagan)
マウマガンビーチは、ダウェイ市内中心から約12kmの距離にあります。最近観光化が進み、ゲストハウスやレストランもたくさんあります。
レンタルバイクで日帰りすることも可能ですが、マウマガンに宿泊してゆっくり過ごすのもおすすめです。
ビキニとミャンマー女性
ヤンゴンを除き、ミャンマー女性のファッションは、まだまだ保守的です。多くの女性が(男性も)、毎日サロン(腰に巻く布)を身につけていて、基本的に脚を露出することは少ないです。
トップスも、肩や腕を胸元を大胆に見せるファッションは、特別視されます。
ですので、海水浴といっても、水着を着用することはあまりポピュラーではなく、ビキニ姿なのは外国人くらいです。
私は、この旅行中海ではビキニでいましたが、ミャンマー人観光客が多いマウマガンビーチなどでは、ちょっと居心地が良くないです(できるだけ人の少ないエリアで過ごしていました)。他の無人ビーチでは、ほとんど誰もいないので完全にリラックスできましたけどね。
ナブレビーチ(Nabule)
ダウェイ市内から北東へ向かいます。ダウェイからマウマガンビーチまでは約12kmですが、ナブレビーチはさらに先にあります。ダウェイからの所要時間は、約1時間30分。
ナブレビーチには、宿泊施設もレストランもありません。というか、誰もいません。
ナブレビーチへはほとんど1本道ですが、途中数カ所分かれ道があります。近くの人に「ナブレビーチ」と連呼すれば、教えてくれます。
土埃の舞う舗装されていない道を走行するので、もらったマスクが役立ちました。
ナブレビーチの先にはパゴダがあります。パゴダまでは舗装されていない道があるので、バイクでアクセス可能です。
比較的大きなパゴダで、周りにはカフェやレストランもあります。パゴダの上からナブレビーチを一望できます。
ダウェイポート建設について
ナブレビーチとマウマガンビーチの間周辺には、ダウェイポート(港)建設予定があり、日本の財団も興味を示しているようです。
この港は、デープシーポート、つまり大型船が乗り込めるポートで、地理的にここに港が完成すれば、バンコクまで10時間で輸送可能となり、マレー半島を迂回する必要がなくなります。
関連して、ダウェイ−バンコクハイウェイという構想もありますが、実現にはまだ時間がかかりそうです。
しかし、いったん建設がスタートすれば、美しいビーチの環境に変化が起こることは確かでしょう。
サンマリア(San Maria)ビーチ
マウマガンビーチから南へ約45分の距離にあります。ダウェイからの所要時間は約70分、マウンマガンビーチ直前に左折する道があります(Myaw Yit Pagoda行きの標識あり)。
ビーチの先にMyaw Yit パゴタがあります。この辺は道路設備が急ピッチで進められていて、休日は大型バスも乗り付ける観光名所となっています。
パゴタへ向かう途中、右手にはラグーンがあり、漁船がたくさんとまっていました。
ビーチは遠浅できめの細かい黒砂海岸です。パゴタ以外のビーチにはほとんど観光客はいません。
これから開発が進むと、このビーチもにぎやかになりそうです。
ティジットビーチ(Tizit)
ダウェイのほぼ真南にあるラウングロン(Launglong)という街から西方に行ったところにあります。ダウェイからは約34kmですが、途中山道があるので意外と時間がかかりました。
ラウングロンからさらに南方へ走行すると非常に分かりにくい看板が出ています。ここで右折しますが、ここからさらに一山超える必要があります。
山を下りてしばらく行くと、小さな村に入ります。その先、つまりビーチの手前には、ラグーンが広がっており、潮が満ちると海水で通行できなくなります。そのため、直前の村にバイクを停めて15分ほど歩く必要があります。
私たちが訪れた時はラグーンはほぼカラカラになっていて、水はありませんでした。でも、たくさんの漁船が錨を下ろして停まっているので、満潮になると水位が上がるのでしょう。
近くの人家で尋ねると、今日は水が上がってくることはないからバイクでビーチまで行っても大丈夫と言われました。でもやはり不安なのでその人家にバイクを停めさせてもらうことに。
そこからビーチの先にある漁村まで歩き(途中でトラックに乗せてもらった)ました。
ビーチ沿いの漁村は昔ながらのミャンマー漁村です。小高い丘にパゴタがあり、ビーチと村を一望できます。パゴタの向こう側にも、人気のないビーチが広がっています。
漁村からビーチ沿いに南へ歩くと、完全に無人になります。本当に誰もいません。入江になっているので、波も高くなく、遠浅のエメラルド色の海です。
実はこのビーチにはリゾートホテル建設の話もあったそうです。2017年に完成予定だったものが、資金の問題で中止になったんだとか。美しいビーチを見ればリゾートを建てたくなるのも分かります。遅かれ早かれ開発は進むのでしょう。しかし、ツーリズムでこの静かな漁村が変わってしまうのは、ちょっと悲しい気もしますね。
サンフラン(San Hlan)村
サンフラン村は、このエリアでも大き目な漁村です。この村へ行くには、ラウンロン(Launglong)から南西に向かいます。ラウンロンからこの村へ行く途中に、Lek Khant Hillパゴダがあります。
舗装されていない山道を超えると、道を挟んで家屋や商店が並び、軽トラックの行き来もある村に出ます。
この村のメインストレートに並行してビーチが広がっていますが、一番楽しめるのは、引き潮時に歩いて渡れる対岸のビーチらしいです。残念ながら、私たちは今回ここでは泳いでいません。
ビーチの反対側にはラグーンが広がっており、やや大型の漁船が待機しているのが見えました。
パニット(Pa Nyit)ビーチ
ダウェイからラウンロン(Launglong)まで行き、そこから北西へ向かいます。ダウェイからの所要時間は約90分。ラウンロンポリスのところで右側の道を進みます。
そのあとはほとんど1本道ですが、パニットビーチへ向かう道とシャンマウ村(Shan Maw Village)へ向かう道と分かれ道があるので、右側のパニットビーチ行きの道を行きましょう。
曲がりくねった山道を登って下りるてしばらく行くと、Kyaunt Maw Ooパゴタとビーチへの道との分かれ道があります。そこからパゴタまでは数百メートルなので、ぜひパゴタにも訪れてみてください。美しいビーチが一望できます。
パゴタを見学したあとは、静かなビーチをゆっくり楽しみましょう。パニットビーチは黄金の砂浜が続く無人ビーチです。水は澄んだエメラルドグリーン、比較的すぐに深くなるタイプのビーチです。すぐそばに松の木々が植えられていて木陰もあります。
レストランや宿泊施設はありません。近くのパニット村にはカフェがあります。
また、パゴタを挟んで北側には、小さめなビーチがあります。軍関係者の娘さんが所有しているという話ですが、こじんまりとしたプライベートビーチです。
シャンマウ(シャンモーShan Maw)村
ラウンロン(Launglong)から、パニット(Pa Nyit)ビーチと同じ方面へ向かいます。ダウェイからの所要時間約1時間30分。
途中、パニットビーチとの分岐点があるので(かなりラフな標識)、そこで左折します。そのあと舗装されていないデコボコ坂道を登ったり下ったりしながら進むので、距離の割に意外と時間がかかります。
ラグーンに浮かぶ漁船が見えてきたらもうすぐです。いきなり開けた空間に小さな村が出現する感じです。
大木の広場があり、そこにバイクを停めて少し歩けば、すぐにビーチです。
ビーチの端には岩棚があり、漁村から離れるとちょっとしたプライベートビーチです。
このビーチは、比較的すぐに深くなるタイプで、黄金色の砂浜です。すぐそばに漁村があるので、少々生活排水が流れ込むのかなあと、想像されますが、水はクリアに澄んでいました。
Lek Khant Hill パゴダ
ラウンロン(Launglong)から、南西、San Hlanビーチに向かう途中にあります。
ビーチに向かう途中に右折する分岐点があります。パゴダの表示が出ています。
その先は、山道で曲がりくねった急勾配の坂が続きます。
パゴダは山の頂上にあり、数々の美しいビーチを一望できます。
残念ながら、パゴダの一部のエリアは女人禁止なので、女性は入れません
無人ビーチに持っていきたいもの
無人ビーチハンティングは、人気のないビーチを独り占めでき、リラックス気分満載です。ちょっとした冒険旅行の要素もあるので、ダウェイに行ったらぜひ挑戦してみてほしいです。
ただし、無人なのでレストランやお店はありません。ミネラルウォーターは必ず持参しましょう。果物やスナック菓子などの軽食を準備しておくと、お腹が空いた時に便利です。
また、女性の場合、薄めのバスタオルがあると、着替える時にも重宝します。完全に人がいなければ、そこで着替えてもいいんですが、時々西洋人がくつろいでいることもあるので、気になる人は着替え中隠せる布(バスタオルなど)を持って行くことをおすすめします。
その他にあると便利なものは、ゴザ(マーケットで売っています)、日焼け止めクリーム、プラスチックバッグ(濡れた水着を入れる)、帽子やサングラス、マスク(バイクで移動中のダスト避け)など。
シンオークオウパゴダShin Oak Aww PagodaとシュエタウンザーパゴタShwe Thaung Zar Pagoda
ダウェイの中心部の北に位置するパゴタです。2017年12月に訪問した時点では、パゴタの改修中でした。
敷地内は、数件のパゴタで彩られています。
南部にはもっと無人ビーチが
今回はダウェイ市内に1週間滞在してビーチハンティングに出かけました。ダウェイのさらに南方にはもっとたくさんの無人ビーチが広がっています。時間に余裕がある人は、ぜひさらに魅力的なビーチ発見の旅を楽しんでください!
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