9月1日より、カナダ、ケベック州ではワクチンパスポートが導入されました。レストランやバー、ジム映画館など、エッセンシャルでない施設においては、その利用の際に政府が提供するアプリにてワクチン接種を証明する必要があります。
かなり物議をかもし出す政策ですが、現実にケベックではまたもや感染者数が上昇傾向にあり、集団的衛生のためにこの政策に踏み切ったということなのでしょう。
一方で、ワクチン接種証明を提出しなくてはならない利用者側に対して、レストランやバーなどはスタッフ雇用の際にワクチン接種を済ませていないからという理由で不採用にはできないという事情があり、こちらを問題視する声もあります。
利用者(お客さん)はワクチン接種済みではないと入店できないのにも関わらず、そこで働く従業員は必ずしもワクチン接種者とは限らないという矛盾が指摘されているのです。
さらにいえば、ケベック州では導入が始まったワクチンパスポートですが、隣りのオンタリオ州では施行されておらず、今後も導入されることはないだろうとみられています。
私たちが住んでいるエリアは、モントリオールよりもオンタリオ州との州境に近いため、この辺りでワクチン接種していないケベック市民は、娯楽を求めてオンタリオ州に出かけるという図式も想像できます。
―――それはさておき。
私たち夫婦にとっては、ワクチン接種は海外旅行のための必須ステップであり、ワクチンを接種しないという選択肢はありませんでした。
当面の海外旅行計画として、10月にイギリスへ渡航する予定でいますが、少し前にイギリス政府は、「混合でのワクチン接種はワクチン接種完了者として認められない」という見解を発表。
私たちは二人とも、アストラゼネカ社とモデルナの混合で二回接種していたので、これはやばい!三回目のワクチン接種をしなくちゃ…とあわてたものです。
ところがこれが先週の月曜日に一転し、カナダからイギリスへの渡航には、ワクチン接種完了に関わらず自己隔離の必要なしと制限が緩和されたのです。
これは朗報、ということで、三回目ワクチン接種の必要もないよね…、で落ち着きそうでした。
しかしながら、イギリス政府がワクチンパスポートの導入を検討しているという噂があり、そうなると、混合で二回接種した私たちは、ワクチン接種完了者とは認められず、イギリスに渡航できたとしてもレストランやバー、サッカー観戦などには行けなくなるのでは?という疑問が浮上してきております。
イギリス人の夫にとって、サッカー観戦とパブでイギリスのドラフトビールを飲むことは、渡航の最も大きな目的です。
―――ということは、つまり、やっぱりワクチン三回目接種は必要なのではないでしょうか。
そもそも、ワクチンには最も有効な期間があることがだんだんと知られるようになりました。今後は、インフルエンザのように、一定期間ごとに接種しないとその効果が持続できなくなる可能性があります。
さらには、今接種すれば、何回打っても無料。いずれいつかはインフルエンザワクチンのように有料化することも予測できるので、今のうちに打っとく方がいいのではないか…、なぁんてことも考えたりするのです。
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